春はきて君をおくる

オンラインの仁義なき戦い、オフでのつきあいなど無用、と言わんばかりな「はてな」の空気を読まず、東京に向かう寸前のid:murashit先生を、オフラインに引きずりだしてみました。 何度かオンライン上でやりとりはしていたものの、Twitterのつぶやきを見てい…

みやこにありて思うこと

京都は自転車でまわるとおもしろい。 人家、古着屋、古い家、重要文化財、人家、人家、カフェ、寺社、銭湯、とさまざまな建物が混然とたち並んでいるのがよくわかり、気の向くままに足を止めることができるからだ。 絵に描いたような「むかしの日本」が残っ…

ここに至る経緯

映画『スーパーサイズ・ミー』を観る ファストフード業界批判『ファストフードが世界を食い尽くす』(草思社/エリック・シュローサー)を読む 日本マクドナルド創業者の『勝てば官軍 成功の法則』(ベストセラーズ/藤田田)*1を読む 映画『いのちの食べかた…

さっき読んだ本

『僕は猟師になった』(リトルモア/千松信也) 図書館に予約したのも忘れていたところ、順番がまわってきたとのことで、今日ひきとって来た。 このタイミングで、手元に来たのがかなり面白い。とはいえ、興味は連綿とつづいてきているはず。 なんでこれを読…

はてなダイアリーの機能を把握できていない

昨日、日記を編集したら過去のスターが消えた。 今までスターをつけてくださった方に、申し訳なさすぎて死ぬる。 すみません...

三社三様

京都の上(かみ)のほうに住んでいたころ、23時を前にバスが終わってしまうものだから、飲み代にはタクシー代を込みにして予定していた。 走る車がまばらになった河原町あたりでは、大きめの車を停めたわきで所在なげにしている若い者と、ゆるゆると流したり…

ミッドナイト

日経ビジネスオンライン【47】右斜め前方に情報あり。タクシードライバーとの会話術 会話術というのはさておき、車からうかがえる景気のくだりが印象にのこった。 運転手「中央分離帯に、コンビニ弁当のトレーの投げ捨てが目に見えて減ってきた。 モラルがア…

戸棚の中の骨

今日も昨日とおなじような日が続く、と思ってはない。 うそぶきながらも、どこかでは信じていたものか。緑のままのイチョウの下、踏みつけにされたぎんなんばかりが目立つ道すがら、にわか雨の冷たさには、裏切りにあったような思いがした。 コンビニで、お…

あとで

もうひとつ書く予定

いつか見たけしき

滋賀の片田舎を、所用あって歩いていた。 駅に程近い路地にある、ふるい玩具屋が目に入る。 いまだにプラモデルを並べて売っているような、木造引き戸のたたずまいである。 戸は閉てきったままに、店の前にある、ブリキ製の「おもちゃ」という立て看板のみが…

或いは情無用のジャンゴ

そんな発想があったのか、と驚かされることは、無上に楽しい。 自分が驚かせることができれば、これも然り。 ずいぶん前、北野誠がなにかの番組で、雑誌の中吊り広告に茶々を入れていた。 うち、女性ファッション誌の見出し「毛穴ゼロで愛され肌」に目をつけ…

水にあらわれるもの

京都の四条河原町あたりは、夜半をすぎるとあぶなっかしい。 水商売の客引きとスカウトがひしめいていて、少しでも目をひくような女性は、横断歩道の信号待ちで足を止めるのもうとましそうにみえる。 繁華街に古都を求めるひとは少ないとしても、始終黒服が…

ドトール人間模様

ミラノサンドのCが好きで、ドトールによく通う。 三種あるうち、めまぐるしく変わるCは、アルファベットのA、Bに比べて、いかにも指に引っ掛けたら回りそうな字面をしている。 サイズはどういたしますか、と言われて、少し考えたあとに「なかほどで」と…

二十歳で卒業したかったこと

酒でも煙草でもなく。 飲んだり食ったりする店の前に鎮座している、料理見本がむきだしで置いてあるのを見ると、つい指でつついてしまう欲求をどうにかしたい。 よくできているな、どういうこしらえかたをされているものか、思うまもなく、手がのびている。 …

かさなる偶然

一つの比喩の崩壊と、村上春樹への内なる唆し-沈黙は金なり 〜 PONTATNOP BLOG- ああ、やっぱり同じ連想を抱いていた方がいた。 - 去年から、やけに村上春樹が気にかかりはじめた。 ずっとむかしに、読んでおかねばと思いたち、何冊か読んでみたのだけれど、…

モンキーパンチの名産地

話の継ぎ穂になやむころ、だれに聞いても答は変わらないような質問を投げあうことがある。 たがいの出身地の話題につづき、誰か同郷のものがいたろうか、ああ有名人の何某が、それはそれは。何某を見たことすらなくても、同じものが頭に浮かぶことで、親しみ…

当世道民気質

「北海道の冬はこんな感じ」-北の大地から送る物欲日記- 「北海道の冬はさらにこんな感じ」-くるえるはてなくしょん- いまさら北海道について。 hejihoguさんとkskmeukさんが北海道について書かれていたのを目にしたあたりから、どうも北海道のことが目につ…

いつのまにかずれてきている

日経ビジネスオンライン 2009/1/14 若者のクルマ離れ、その本質は「購買力」の欠如 おぼえがき。 車を買わないとされている層は「価値観や生活がかわってきたから車に割かない」と言われがちだった。実は不安定な雇用によって、持つ金額自体が車には見合わな…

不意にやってくるなにか

http://d.hatena.ne.jp/murashit/20090218#1234975038 2009-02-18 - 青色28号 全国どこの街にも何かしらのドラマがあるんだろうと考えるとどうしても自分の無力さを感じずにはいられません。 註:街を歩きながら周りの人すべてに人生があるのだと考えて気が遠…

なにかを勧めるのは、簡単なようでむずかしい

∇屁理屈ぬきで一番おもしろかった小説は? [2ch] スティーヴン・キングはかなり追いかけていた時期があり、今でもベストは『IT(イット)』だと思っている。 これはホラーではなくて、田舎と都市の話でもあるし、ひとの一生にかかわる小説だった。*1 ◆前に書…