いつのまにかずれてきている

日経ビジネスオンライン 2009/1/14 若者のクルマ離れ、その本質は「購買力」の欠如

おぼえがき。

車を買わないとされている層は「価値観や生活がかわってきたから車に割かない」と言われがちだった。実は不安定な雇用によって、持つ金額自体が車には見合わなくなってきたのではないか、というようなことが書かれてあった。

一読、さもあらあな、しかし、それを『日経ビジネス』が書くのかとひっかかった。
記事についたブックマークのコメントを見るうち、思いなおした。
ねらいさだめた読者層は、ブックマークに書かれた側(記事に書かれるクルマを買わない層)なのかもしれない。

記事が読まれることで読者は溜飲をさげ、共感をよび、ご納得いただく。 読者と媒体に共犯関係があるとするなら、記事は上の世代に対する警告などではない。新しい読者層にむけたアピールになる。

長い不況でむくわれなかったと思い思われる世代が、いつのまにか中核をなしつつあるのか、とも思えた。