当世道民気質

「北海道の冬はこんな感じ」-北の大地から送る物欲日記-

「北海道の冬はさらにこんな感じ」-くるえるはてなくしょん-

いまさら北海道について。

hejihoguさんとkskmeukさんが北海道について書かれていたのを目にしたあたりから、どうも北海道のことが目につきはじめる。
雪印メグミルク合併、という記事を見ては「よつばは達者かな・・・」、「甘い卵焼きは是か非か」という記事を見ては「赤飯は甘いもんだよな」、苫小牧がギョーザで街おこしをはじめました、と見ては「ファンタジードームがあったのも今は昔」など。

何年も前に北海道から関西に居を移して、まるでなじみがない街の様子におどろいた。
話すことばがちがっている、習慣がちがう、道が不案内でよそよそしく見える以前に、見るからに家のつくりがちがう。
あんな瓦屋根では、上にぶあつい雪が積もってしまえば、瓦ごとすべりおちてしまうのではないか、とはらはらした。(靴を新調するときには、まず底をしらべて、冬道をシミュレーションするのにも似て)
住んでみると「京都は底冷えする」というわりに、寒さ対策がなっちゃいない、こんな薄っぺらい壁や、二重にもなっていない窓、貧弱な暖房では寒いのもあたりまえだ、と独りごちる。

ずっと北の土地から来ているのだから、こっちの冬はたいしたことがないだろう、めったに雪も降らないし、とよく言われた。
いっそ雪は降ってしまえばあたたかく感じるもので、降る直前がいちばん寒い。京都は雪が降る直前、生殺しがずっと続いているからこたえるのだよ、と答えると、みな、一様に納得しかねる顔をしていたようにおぼえている。

冬の帰省で千歳に降りたったときには、さすがに寒い。
けれど、関空から京都駅八条口にもどって、あたたかいとは感じない。 気温差からいうと、ふしぎでもあった。